ムチ打ちで考えられる後遺症とは？

ムチ打ちだと診断された後、
病院などに通ってはいるけれど一向に良くならない
というケースをよく耳にするものです。

また一度負ってしまうと、天気が悪くなると悪化してしまうなど、
上手にずっと付き合わざるを得ないともいわれる
ムチ打ちの後遺症で考えられる症状をご紹介します。

ムチ打ちが後遺症になりやすい理由

ムチ打ちは後遺症になりやすいと言われますが、
その理由は何故かご存知でしょうか？
それはムチ打ちを負う時に受ける衝撃が大きく影響しています。

交通事故は基本的に不意に起こるため、
予期せぬ大きな衝撃が身体にかかります。
私たちの頭は脳が入っていることもあり、
自然と頭部を守ろうとする働きが生じるのです。

そこで、交通事故で追突などの衝撃が加わると
頭部を守ろうとして首が前後に大きく振られてしまいます。
名前の通り鞭を打つようにしなるのです。

その際も頭を落とさないように首の筋肉にはグッと力が加わっている為、
筋肉自体も傷めやすくなります。
また筋肉の間を走行している神経も引き伸ばされてしまうことから、
損傷を受けます。
神経は痛みを感じる部位なので、
損傷を受けると強い痛みや不快感を引き起こしまい、
それだけではなく治りにくいという特徴も持っているのです。

ムチ打ちで起こりやすい後遺症とは？

ムチ打ちで起こりやすい後遺症にはいくつかの種類があります。

まず1つ目の「頸椎捻挫」の場合は、
首の痛みや肩こり・背中のハリ感などを顕著に感じます。
足の捻挫と同様の状態が首の骨で起こっていることから、
伸ばされた靭帯が守り切れない関節をサポートするために、
周りの筋肉が硬くなってしまうのです。

2つ目は「バレー・ルー症状型」であり、
自律神経をはじめとする神経を傷つけた場合に起こります。
主な症状としては、
めまい・フラツキ・吐き気・頭痛・耳鳴り・後頭部の痛みなどがあります。

3つ目は「神経根症状型」と呼ばれ、
神経が傷ついたことにより起こる症状です。
首の神経が傷つくとその末端にある手に痺れがでたり、
指に力が入らないという症状が表れます。

4つ目は「脊髄症状型」であり、非常に重症なタイプの後遺症です。
神経の束である脊髄が損傷を受けることから、
歩行に障害が出たり、足に痺れなどがでることもあります。

5つ目は「脳脊髄液減少症」です。
あまり聞きなれないかもしれませんが、
衝撃の強さで脳の脊髄液が漏れだしてしまいます。
その結果、身体のだるさを引き起こしたり、
視力・聴力などにも影響を及ぼします・

ムチ打ちはただ首が痛い、頭痛がするというだけでなく、
度合いによっては各種の後遺症を引き起こしてしまいます。
その為、出来るだけ早い的確な治療が必要です。
交通事故による長引くムチ打ちにお悩みの方は、
諦める前に一度当院にご相談ください。