鍼灸院に行くべきか?病院に行くべきか?
鍼灸院と病院は、どう違いますか?
おそらく一般の方は、
この違いに関してじっくりとは考えたことがないかもしれません。
まぁかなり表面的に薄い感じで答えるなら、
鍼灸院も病院も患者さんの体を治療して
いろいろな悩みを解決していくのですが、
鍼灸院は、
主にハリやお灸を使って
治療していくのですが、
考えの根本には東洋医学があり、
症状そのもののみに焦点を当てるだけではなく、
体全体のバランスを考えていく
という特徴があると思います。
病院に関しては、
内科的に服薬で治療していくか
外科的に手術などの方法を用いて
検査をして原因をはっきりさせて
原因に対して
治療をしていきます。
どちらの治療法が、すぐれているかというのは、
その人それぞれの病気やけがの程度
回復期のどのタイミングかで
全く変わってきますので、
あまり議論しても意味がないかと思います。
そこで、患者さん目線に立ってどのような時に
病院に行って治療をした方がいいのか
もしくは鍼灸院に来て治療したの方がいいのか
私の考えをご紹介したいと思います。
病院に行って治療をした方が良い場合
①症状が緊急性を要するもの(重症なもの)
②検査をして原因を確認したい場合
③仕事や生活などで忙しくて、ひとまず症状を抑えたい場合
それぞれについて簡単に書いていきたいと思います。
①病院の治療というのは、非常に重症な患者さんを
生命の危機から救ったり、
重症な症状から脱却して、身体を安定させることが得意で
病院より優れているところはないと思います。
生命の危険な状態では
いろいろな手術をしたり、
薬を使って患者さんを助けてくれます。
②病院には、人類の英知である様々なすぐれた検査機器がそろっています。
それを使って検査することによって、
症状の原因を突き止めれる可能性があります。
原因がわかった場合には、
有効な治療法がある場合が多いので、
病院で検査をして原因を突き止めるというのは、
非常に重要なことだと思います。
③人間の体にはもともと自然治癒力があって、
体は常に良くなろうとしています。
ですから、若い方や生命力の強い方ならば
服薬などで症状を抑えてるだけでも
自然に回復していきます。
鍼灸院(治療院)に行って治療した方が良い場合
①症状が慢性期で生命の危険性はないほどの重症度
②一通り病院で検査などをしても、原因がわからなかったり、薬が効かない場合
③体の生命力や自然治癒力そのものを上げたい場合
それぞれについて簡単に書いていきたいと思います。
①これは、鍼灸院に行って治療した方が良いというよりは
鍼灸院に行って治療するには、これが絶対条件であるという感じです。
改めて書くまでもないかもしれませんが、
生命の危険があるような場合には、鍼灸治療はほとんど効果を発しません。
②あまり重症ではない場合で、
病院に行って検査をしても、
原因がはっきりしない場合が結構あります。
そのような場合には、鍼灸院をお勧めします。
でも、病院ではなかなか原因がわかりませんとは
言ってくれないことが多いと思います。
Drが薬を処方して、原因や診断名のことには全く触れずに
【この薬を飲んでしばらく様子を見てください】
と言われた場合と考えてもいいかと思います。
(実際よくあるかと思います)
③鍼灸院では、体全体のバランスを整えて
ご自身の体の自然治癒力で
症状を軽減させていく方法で治療をしていきます。
(究極のことを言うと、治療家は、魔法使いや神様ではありませんので、
こうしていくしか患者さんの病気を治すことはできません。)
ですから、治療を進めていくと自然に体調が良くなっていきます!!
以上のことより簡単にまとめると
症状がかなり重い場合や、病気のなり始めには、
まずは病院に行って
検査や治療するのが良いかと思います。
ただ、ここでちょっと考えて欲しいのは、
病院は、健康になるための場所ではないと
認識していた方が大きな勘違いがないと思います。
(病院≠健康づくりの場所)
どちらかというと、かなり不健康な状態からの脱却
もしくは自分の体の状態を確認する(検査などで)ところであり、
まめに病院に通っても健康にはならないと考えてください。
一方、鍼灸院は、リアルに毎日多くの患者さんの治療を通して
健康づくりをお手伝いしている健康づくりの専門家である
と言っても、過言ではないと思います。
あなたの症状が
病院へ行くべきか
鍼灸院へ行くべきか
判別する際の参考になれば、幸いです。