頭痛の症状とその原因、治療方法

雨が降る前には頭が痛くなりやすい、
夕方になると頭痛がひどくなる
といった具合に、
肩こりや腰痛と並んで、
頭痛は日本人に非常に多い症状の1つです。

非常に身近な症状でもある頭痛の
具体的な症状、
そして原因や治療方法について
お話していきましょう。

頭痛の症状とは？

まず頭痛の症状は
主に3つのタイプに分けられます。

1つ目は「片頭痛」です。
漢字が示す通り、
左右どちらかに痛みがでます。

そしてその痛みは
脈が打つような感覚を覚え、
時に吐き気やめまいなどを併発したり、
音がうるさく聞こえたり、
光がまぶしく感じる傾向にあります。

いわゆる発作性の頭痛であり、
頭部を動かすことで
痛みがより強くなるというのも
この頭痛の特徴です。
一度痛みがでると、
2～3日は痛みが継続し、
月に2回など周期的に起こる傾向にあります。

2つ目は「緊張型頭痛」です。
痛む部位は
後頭部から首の後ろ側の筋肉が主です。
後頭部に
締め付けられるような圧迫感を感じたり、
首の筋肉に
ハリ感や痛みを感じるのが特徴です。

3つ目は「群発頭痛」です。
側頭部や目の奥に
強い痛みを感じるのが特徴です。
同時に目の充血や涙が出たり、
鼻水などが起こることもあります。
20代から40代の男性に多い症状で、
一度痛みが起こると
一週間など継続して起こります。
また痛み方も、
えぐられるような痛み、
キリで刺されているような痛みといった
非常に強い痛みが起こるのも特徴です。

これらの他にも、
くも膜下出血などの
脳からの異常が原因
となっている場合もあるので
軽視できません。

頭痛の原因は？

続いて頭痛の原因について
みていくことにしましょう。

1つ目の「片頭痛」は
脳の血管が広がることで痛みが起こり、
周辺の三叉（さんさ）神経を刺激してしまい、
さらに血管が拡張されるという
メカニズムで起こるとされています。

原因にはさまざまあり、
疲労、寝不足、光や音などの強い刺激、
女性ホルモンのアンバランスなどがあげれます。
また緊張がゆるんだ反動として
起こることもあり、
寝すぎや仕事などの
ストレスから解放された週末に起こる
というケースも少なくありません。

2つ目の「緊張型頭痛」は
頭部周辺の筋肉の緊張が原因となり、
血流悪化が起こることで、
筋肉内部に疲労性物質が蓄積してしまい、
神経が刺激されて起こるといわれます。
つまり、事務仕事などによる肩こりなどが
ひどくなると起こりやすくなります。

またパソコンなどの画面を
長時間見続けることで、
長時間緊張を強いられることや
ストレスなども原因の1つとなっています。

3つ目の「群発頭痛」の原因は
はっきりしていませんが、
アルコールが誘発剤になるとも言われます。
また頭部の血管が拡張することが
引き金になっているとされています。

また頭痛を誘発しやすい
ポリフェノールを多く含むチョコレートやワイン、
オリーブオイル、チラミンという
血管を収縮させる働きを持つ
玉ねぎやチーズという
食材によるものもあることを
知っておきましょう。

頭痛おける一般的な治療方法

最後に頭痛が起こった時の治療法
をご紹介します。

病院では頭痛が起こった際に、
痛みを緩和する薬を処方することが
ほとんどです。
しかし、それらは市販の薬よりも
強い成分の物が多い為、
常用はお勧めできません。
また痛みを緩和するための薬と
予防のための薬があるため、
混同しないようにしましょう。

また私たちは頭痛が起こると
とりあえず痛み止めを飲む
という人が多いものです。

しかし痛み止めは
一時的に痛みを感じなくさせるだけにすぎず
ともすると薬に依存してしまうようになります。
その為、薬に頼り過ぎるのは良くない
ということも知っておいてください。

群発頭痛の場合は
薬物療法と合わせて
純酸素吸入法という医療用の酸素を
フェイスマスクを用いて吸引する
という治療法が取られることもあります。

整骨院などでは、
頭痛の原因が、首の骨のズレなどの場合は
それらの矯正を行います。
また筋肉性の緊張が原因の場合は
筋肉バランスの調整を行っていきます。

頭痛がひどい場合、
脳からの何等かの異常も考えらます。
そこで念のためMRIなどを取り、
脳に問題がないということを
まず確かめるということも大切です。

そして痛みが出たら、
薬でとりあえずしのぐのではなく、
自分の頭痛の起こる時間や
前後の出来事などの記録をもって、
一度、専門医を受診することを
お勧めします。