股関節痛の症状とその原因、治療方法

股関節に違和感があるといった症状は
特に女性に多いものです。

高齢の方のみならず
若い人にも増えている
股関節の痛みの症状や原因、
さらに治療方法について
考えていきましょう。

股関節痛の症状とは？

股関節の痛みというのは
個人差があり、
感じ方も実に様々です。
その為、ご自身の感じている症状が
股関節の痛みだと
認識していない方も少なくありません。

そこでまずは
股関節の痛みで感じる症状から
チェックしていきましょう。

歩くときなど動き出しに
股関節に引っ掛かりや違和感を持ちます。
これらは股関節の前側の場合もあれば、
後側のお尻に感じることもあります。

またあぐらなどをかく際に、
痛みや違和感があったり、
左右の股関節の開きに
大きく差があることも少なくありません。

同時に感じやすい症状としては、
腰痛や太もものだるさ、
シビレなどがあります。

続いては
股関節の痛みを感じる際に
考えられる原因を探っていきましょう。

１．股関節自体の異常

股関節の周りには
お尻の筋肉や太ももの筋肉に
繋がっている筋肉があります。
座りっぱなしや、
立ちっぱなしのお仕事などが原因で、
これらの筋肉が柔軟性をなくし
痛みを感じたり引っ掛かりを訴えるのです。
また、筋肉が神経を圧迫することで
シビレやだるさも引き起こされやすくなります。

さらに高齢になると
あまり動かない上に、
腰が曲がり始めるので
余計に股関節が
固まりやすくなってしまいます。

２．腰からくるケース

股関節自体には
そもそも問題がないものの、
腰が悪いがために
股関節に負担がくるケースです。

骨盤の左右の関節と
股関節は関節をなしており、
腰の下部は骨盤の上部と繋がっています。
その為、腰を痛めると
不安定な腰を補うため、
歪みが股関節に来てしまうのです。

３．股関節の変形によるもの

股関節と骨盤を繋ぐ関節部分で
変形が起こるケースです。

股関節の骨盤側は
球形になっていますが、
それがすり減ることにより
痛みを起こします。

また、股関節と骨盤を繋いでいる
関節腔と呼ばれるスペースが
少なくなることも原因となります。

このケースの股関節痛は、
動かさなくても
ジンジンしたり疼くのが特徴です。

前述した
腰が曲がったお年寄りに多い症例ですが、
それだけでなく
まだ若いスケートや競輪など
腰を曲げてするスポーツ選手などにも
好発します。

では最後に
股関節の痛みに対する治療方法を
見ていきましょう。

股関節の痛みが
筋肉の硬縮に起因するケースは、
股関節に関連する太ももから
ふくらはぎの柔軟性をつける治療が
行われます。

また、股関節自体の
可動性をつける治療もかかせません。

同時に生活習慣の改善や、
ストレッチ療法などの
日々の自宅ケアも大切です。

腰が原因で
股関節に痛みがくるケースに多いのが、
骨盤部分での捻挫です。
そこで
骨盤を閉める治療を行うのと同時に、
骨盤ベルトなどを使用して
骨盤を安定させることで
股関節への負担を減らすことも大切です。

股関節の変形に関しては、
軟骨組織の再生を促す栄養了解や
手術で人工骨頭をつけるケースもあります。

股関節の痛みは、
放置すると歩けなくなることもあります。
肩と同じく
可動性の大きさを保つ為の
日頃のケアもかかせません。