外反母趾の症状とその原因、治療方法
靴を履くと
親指の付け根が擦れて痛いなどの
不調が特徴の外反母趾は
特に女性に多い症状です。
足の痛みだけでなく
他の部位の不調を引き起こすことも
懸念される外反母趾に着目し、
具体的な症状と原因
及び治療方法についてお届けします。
外反母趾の症状とは?
まずは外反母趾の自覚症状としては、
「親指の付け根部分が靴にあたって痛む」
のが初期症状です。
進行してくると
じっとしていてもズキズキ痛むなど
強い痛みを発します。
また靴と親指の付け根部分が
常にこすれてしまうため、
赤く腫れた感じになります。
また外反母趾の症状が進行してくると、
変形が顕著になり、
親指がくの字に曲がってしまい、
親指と人差し指の
指の重なりも見られるようになります。
また外反母趾を発症する方の多くが
同時に内反小趾も併発する傾向が強く、
小指が薬指側にまがって来たり
くの字に変形しがちです。
そして小指の付け根部分にも
靴との圧痛を感じやすくなります。
外反母趾が引き起こすその他の症状とは?
外反母趾が進行してくると
その症状は親指部分のみに
とどまらなくなります。
足の足底のアーチが
崩れることで偏平足が起こり、
その結果膝の痛みや、股関節の痛み、
O脚、腰痛など様々な痛みへと繋がるのです。
これは外反母趾が起こる部位が
足という身体の最も下部に値することから、
その異常は上にひずみとなって
表れてしまうのです。
その為、たかが外反母趾といえども
侮れません。
外反母趾の原因は?
外反母趾を引き起こす原因は
実に様々あります。
1.合わない靴によるもの
ヒールの高い靴やサンダルなど
前のめりになり足の指を使えないような
靴や前のめりになってしまう靴などは
足底のアーチを崩してしまいます。
それによって指が左右に大きく広がり、
靴の中におさまりきらなくなった指が
変形してしまうのです。
2.歩き方によるもの
通常正しい歩き方は、
ヒールストライクといって
踵が地面につき、
足の裏が床を捉えた後、
親指が蹴り出すことで
身体を前に送ります。
しかし最近では足の指を使わず
ぺたぺたと歩く歩き方が増えており、
それによって
足の指の筋力が低下してしまい
外反母趾が起こるのです。
外反母趾における一般的な治療方法
外反母趾の治療法は
保存療法と手術療法の
2つがあります。
まだ症状が軽度の場合は、
足底板を靴底に入れることで
アーチを付ける治療を行っていきます。
痛みがあって
歩くのに支障をきたしてしまう場合などは
手術療法で
骨を切開するなどの対処が行われます。
また痛みが出にくくさせるために、
テーピングなどによってアーチをつけたり、
変形している親指を
正しい位置に持って行くなどの
ケアを取っていきます。
また身体のバランスの崩れが
外反母趾をより悪化させている場合は
歪みなどを矯正していく治療法も行われます。
自分でできる外反母趾ケア
外反母趾は治療と並行して
足の筋肉をつけるトレーニングなどを行う
自宅ケアが欠かせません。
日々体重を乗せて歩く足に
症状が出ていることから、
治療だけでは追い付かないのも現状です。
左右の足の親指にゴムを巻き付け、
親指の力で外側に引っ張る
ホーマン体操や、
タオルを足の裏の下に敷き、
足の指で引き寄せることで
足の筋肉強化などが
有効とされています。
またお風呂に入った時などに、
足の指でグーチョキパーをして
日頃靴の中で窮屈な足の指を動かすのも
いいでしょう。
外反母趾は年齢と共に
悪化していく傾向にあります。
痛くて歩けないとなると
外に出るのも億劫になるものです。
日頃から
足の指を意識して
動かすことはもちろん、
足に負担のない
靴選びをすることも大切です。