ストレートネックの症状とその原因、治療方法

昨今、生まれつきの形状である
ストレートネックではなく、
パソコンやスマホなどの多用による
ストレートネックが増加しています。

ストレートネックになると
どんな症状が表れるのでしょうか？
具体的な原因と治療法、
ご自分でできるケア方法を交えて
お届けします。

ストレートネックの症状とは？

ストレートネックというのは
パッと見の外見で見ると
首が長いという印象を
受けることはありますが、
はっきりと分かるものではありません。
ただしレントゲンを撮ると
はっきりと分かります。

私たちの首は
7つの骨が連なって
生理的湾曲という
カーブを描いています。

横から見ると
ちょうど首の骨の中央部が
ゆるやかなカーブを持っており、
アルファベットのＳのような
カーブになっています。

このカーブがあることで、
重力がダイレクトに
背骨にかかることを避けると同時に、
頭の重さを支えているのです。

この生理的湾曲が無くなってしまい、
まっすぐになっている状態が
ストレートネックです。
そしてこの状態になることにより、
以下のような実に様々な症状を
引き起こしてしまうのです。

・肩こり
・背中の痛み
・頭痛
・めまいやフラツキ感
・吐き気
・首の痛み
・上が向けない、
  向こうとすると首が痛い
・手のしびれなど
・胃腸疾患（逆流性食道炎など）

ストレートネックはこれらに加えて、
うつ病や自律神経失調症といった
精神的疾患の引き金にまで
なってしまう病気です。

ストレートネックの原因は？

ではこのストレートネックの原因について
見ていくことにしましょう。

1.猫背などの姿勢の悪さによるもの

パソコンの画面をのぞきこむ動作が
長時間続く、
うつむいてスマホをしている時間が続く
といったことなどによる
猫背の姿勢が継続することで
首の生理的湾曲が
損なわれることが原因となります。

2.スポーツなどの影響

バレエなどで
顎を常に引く姿勢を意識すること、
ボクシング、ラグビーなどをはじめとした
格闘技の影響で首に強い衝撃を受ける事、
スキーやヨットなどで
首に過度な負荷がかかることなどが影響し、
むち打ち状態が起こることでも
ストレートネックが起こります。

3.他の部位の歪みの補完として
  起こるケース

首自体には問題はないものの
他の部位の歪みの補完として
起こるケースもあります。
例えば、骨盤などに歪みがでることで
その上にある頸椎にも影響が出るケース、
さらには足の外反母趾などの影響から
背骨、頸椎へと
しわ寄せがでることも少なくありません。

ストレートネックにおける一般的な治療方法

では最後に
ストレートネックに対する治療法について
ご紹介します。

一般的に
周りの筋肉が硬くなってしまっている場合や
首の骨と骨の間の椎間板への影響を
緩和させるために、
整形外科などでは
首の牽引などを行います。

また接骨院などでは
電気療法や鍼などを行うことによって
筋肉を緩めて柔軟性を持たせることで
本来の生理的湾曲を
取り戻す処置を
取り入れてきます。

さらに首の骨自体の
矯正を行う必要があることから、
骨盤などからの歪みがある場合も含めて
頸椎調整や
ストレッチによるバランス調整が
取り入れられます。

ストレートネックにおける自己ケア方法

治療同時に姿勢が悪い方は
それを治していくことや、
就寝中の枕を工夫するなどして
自己ケアすることも大切です。

ストレートネックに対する
自分でできるケア方法としては、
バスタオル枕を使用する
という方法があります。

バスタオルを
硬めにぐるぐる巻きにしたものを、
頭の下ではなく首の骨の下辺りに入れ、
10分程度上むきで寝ます。
そうすることで、
就寝前に首のカーブを付ける方法です。

慣れてくると
半円状の首のカーブに合わせた枕を
首の下に入れて寝ることで、
ストレートネックの予防に繋げることも
可能となります。

ストレートネックは、
ひどい肩こりと見過ごさせることもありますが、
昨今非常に増えている症状の1つです。

長く続く方の不調には
ストレートネックを疑う必要も
あるでしょう。