生理痛の症状とその原因、治療方法

ブルーデーという言葉があるように、
女性にとって生理は
子供を授かるという意味で
大事なものである反面、
憂鬱な物でもあります。

月に１度やってくる
生理時の痛みの症状、
そしてその原因、
治療方法について
見ていきましょう。

生理痛の症状とは？

まずは生理痛の症状を
具体的に見ていきましょう。
もっとも一般的なのは
生理時の下腹部の痛みです。
しかし生理痛と一般的に言われるものは、
それだけでなく
生理に関連して感じる
以下のような様々な症状を指します。

・吐き気
・腰の痛み
・頭痛、肩こり
・下痢、便秘
・めまい
・肌荒れ
・胃の痛み
・全身のだるさ
・胸の痛み、ハリ感
・冷え感

また生理時は
身体に起こる不調だけでなく、
イライラしたり不安になる、
怒りっぽくなるなど
精神面にも大きく影響を与えます。

生理痛の原因は？

そんな女性には辛い生理痛ですが、
何が原因で起こっているのでしょうか。

まず1つ目の原因は
はホルモンの一種である
「プロスタグランジンＥ２」です。
子宮を収縮させるホルモンであり、
生理には不可欠なホルモンですが、
これらが過剰に分泌されてしまう事で
お腹の痛みや吐き気といった症状を
引き起こしてしまうのです。
さらにこのホルモンは
血管を収縮させることから、
腰痛や冷え、
だるさにも繋がります。

2つ目の原因は
女性ホルモンのなかでも
黄体ホルモンと呼ばれる
「プロゲステロン」です。
このホルモンの分泌量が増加することで
自律神経のバランスが崩れ、
イライラなどの心理的症状が起こります。
それだけでなく、
体のだるさや肩こり、
頭痛、胸の痛みなどの原因にもなります。

3つ目の原因として
女性疾患があげられます。
子宮内膜症や子宮筋腫といった
病気にかかっていることが原因で
生理痛がきつくなっている場合もあるのです。

また昔に比べ、
子供を産む回数も減っていることから、
授乳期間が短くなっています。
その為、女性ホルモンの影響を受ける期間が
長くなっていることも
生理痛を引き起こす原因となっているのです。

生理痛における一般的な治療方法

生理痛は病気ではないものの、
吐き気がきつくて
学校や仕事を休んでしまうという人もいるほど、
症状の強さには個人差があります。

その為、生理があまりにきついケースを
月経困難症といい、
婦人科などで治療を行っています。
治療としては、
鎮痛剤やピルなどの処方が一般的です。

もし子宮筋腫などが見られる場合は、
経過を見ながらホルモン剤で
筋腫の成長を止める保存療法や、
筋腫を取り除く手術療法もあります。
子宮内膜症に関しても
一般的にはホルモン治療が行われます。

また生理が起こる子宮などは
骨盤内に収まっている為、
骨盤が歪むことで
生理痛がきつくなるというケースも
よくあります。

その場合は、
整骨院などで骨盤を正常な位置に正すことで、
生理痛に軽減が見られます。

骨盤を歪める原因として、
足を組む、横座りをするといった姿勢が
大きく影響しますので、
日頃から気を付けることも大切でしょう。

生理痛は女性であれば
誰しも起こりうる症状ですが、
子宮内膜症などが潜んでいるケースもあります。
そして将来的な不妊にも
繋がるケースもありますので、
生理痛がきついなと感じた場合は、
婦人科などを受診することを
お勧めします。