心身症の症状とその原因、治療方法

程度の差こそあれ、
心身症は身近に起こりうる症状です。
昔から病は気からと言われるように、
私たちの心の状態は
体の不調と密接な関係があるからです。

今回はそんな心身症に着目し、
どのような症状が起こるのか、
また原因や治療方法についてご紹介します。

心身症の症状とは？

心身症の症状は実に様々あり、
全身に及びます。
最も有名なのが
胃潰瘍をはじめとした疾患ですが、
それ以外にも起こりうる症状の
一例をご紹介していきましょう。

・頭痛
・耳鳴り
・不整脈、動悸、息切れ、
息苦しい
・胃の痛み、吐き気
・下痢や便秘を繰り返す
・喘息
・じんましん
・まぶたのケイレン
・不眠

これらの症状が、
心理的な不安や不満などが原因で
起こっているものを心身症といいます。

心身症を引き起こす
最も大きな原因はストレス
だとされています。
仕事や家庭でのストレス、
友人関係など
人間関係でのストレスなど、
ストレスとなるものは
個人によって異なります。

ちなみに心身症になる人の傾向として
性格にも一定の特徴があります。

あまり自分の意見を口にせず、
嫌なことなどがあっても
黙って我慢してしまうなど、
気持ちを抑えてしまう人に好発します。
また責任感が強く
真面目な方も同様です。

つまりストレスを溜め込んでしまい、
うまく発散ができないということが
何よりの原因となります。

心身症の場合の治療法としては、
第一は気持ちを吐き出すことです。

感情を抑え込んでしまう事で、
そのひずみが身体の不調となって
表れている病気なので、
それを外に出していくことが
何よりも大切です。

なかには我慢することが
当たり前になってしまい、
感情を抑えていることに
気づいていない人もいます。
そういった人は
まずはそこに気付くことから
始める必要があります。

周りに話ができる人がいない場合は、
心療内科などを受診して、
話を聞いてもらう事も大切でしょう。
また自分自身でも、
ストレスを溜めずに人に話すことや、
会話をもつこと、
リラックスする時間を持つなどの
生活環境の改善も欠かせません。

心身症が進行すると、
うつ病などのメンタル疾患に
繋がりかねません。
最近眠りが浅い、胃が痛いなど
心当たりがあれば
早めに医療機関を受診しましょう。