後頭神経痛の症状とその原因、治療方法
脳に何か重大な異常があるのかもしれない・・・
と心配になってしまうのが
後頭神経痛でしょう。
今回は怖い後頭神経痛の症状と
その原因、
そして治療方法について
確認していきましょう。
後頭神経痛の症状とは?
まずは後頭神経痛にかかった際に感じる
具体的な症状からご紹介します。
主な症状は名前が示す通り、
頭の後ろ側に感じる痛みです。
圧痛を感じるだけではなく、
皮膚の表面部分に
電気が走るような鋭い痛みが走るのが
特徴です。
例えるならば、
ビリビリ、ピリピリ、チクチク
といった感覚です。
痛みは瞬間的なものが多く
痛みが長時間続いたり、
前兆が起こることはあまりありません。
なかには痛みではなく
その部位の感覚が鈍いと訴える人がいたり、
吐き気を感じる人もいます。
また後頭部でも
痛みを感じる部位によって
名称が異なります。
後頭部から頭の上部に痛みを感じるものは
「大後頭神経痛」と呼ばれ、
頭の側面部に感じるものを
「小後頭神経痛」、
さらに耳の後方に感じる痛みを
「大耳介神経痛」と呼びます。
それぞれ痛みを感じる神経が異なるため
呼び方が変わってくるのです。
痛みを受ける部位がどこかによって
症状の有無が変わるため、
左右両方に痛みが起こるとは限りません。
後頭神経痛の原因は?
では今度は
後頭神経痛が引き起こされる原因を
ご紹介しましょう。
1.首の筋肉による圧迫
最近であれば
スマホを長時間使用する人が増えており、
約60度の角度で
うつむき続けることによって
首の筋肉が緊張します。
その結果、
血流も悪化したまった乳酸が
神経を圧迫することで痛みを生じます。
2.首の骨のズレによるもの
筋肉性のものもしくは
偏った姿勢をすることで
首の骨にズレが生じてしまい、
神経が圧迫を受けるケースです。
3.ストレスによるもの
ストレスを長期間受け続けると、
ちょうど首の後ろから後頭部にかけて
もやもや感や
重さを感じるようになります。
この他に
皮膚に帯状疱疹ができていることが
痛みにつながることもあるので、
皮膚は必ず確認しましょう。
またくも膜下出血が潜んでいる可能性もあるので、
MRIを取るなど
別の病気でないことを確認することは
非常に大切です。
後頭神経痛における一般的な治療方法
最後に
後頭神経痛にかかった際の治療法を
ご紹介します。
首の筋肉や骨のずれによる
後頭神経痛の場合は、
肩から首周り、
背中にかけての筋肉調整を行い
圧迫を取り除いていく治療が行われます。
神経を圧迫するほどの
筋肉の硬縮が起こっているため、
治療期間を詰めて
繰り返し治療を行う必要があります。
またすぐに痛みが消えない場合や、
痛みで眠れないなど
日常生活に支障をきたす場合は、
ペインクリニックや神経内科などで
痛みを緩和するブロック注射などを
行うケースもあります。
ストレスが原因の場合は、
まずはストレスとなっている要因を自覚し
それを軽減もしくは解消する方法を
探ることが先決です。
また自分一人で解決できないような
ストレスに関しては、
誰かに相談したり、
時にはカウンセリングを利用するなども
必要です。
いずれにしても、
まずは一番怖い脳の病気が
潜んでないのかを確認し、
さらに帯状疱疹の有無を確認する
といった消去法を用いていくことが大切です。
いつもの頭痛が
今回はきついのかなと
自己判断してしまうと
長期化する恐れがありますので
注意が必要です。