眼精疲労の症状とその原因、治療方法

パソコンやスマホの普及と
比例するかのように増えているのが
眼精疲労を訴える患者さんです。
また昨今、
眼精疲労を訴える年齢層も
低年齢化が進んでいます。

今回は眼精疲労の症状と原因、
そして治療方法について
見ていきましょう。

眼精疲労の症状とは？

まず眼精疲労の症状についてですが、
最も分かりやすいのは
目に表れる以下のような状態です。
・目の奥に痛みや重い感覚がある
・目を押すと圧痛がある
・目がかすむ
・目が充血する
・光がまぶしく感じる
・涙が出る
・焦点があいにくい

多くの場合、
目に起こる症状のみならず
下記のような症状も
同時に感じるケースが一般的です。
・肩こりや首のコリ、痛み
・背中の痛み
・手の痺れ
・頭痛、頭重感
・吐き気
・めまい
・食欲不振

上記に伴い、
集中力の低下や身体のだるさ、
倦怠感、イライラ感など
精神面にも支障をきたします。

眼精疲労が起こってしまう原因は
大きく分けて4つあります。

1.目自体に異常が原因となる場合

目に近視や乱視、遠視、
緑内障、白内障など
何らかの目の病気が起こっていることが原因で
目が疲れることがあります。
また眼鏡やコンタクトなどの度数が
目に合わないことでも疲労が起こります。

2.目以外の別の病気が原因となる場合

更年期障害、自律神経失調症、
風邪、耳や鼻の病気といった
他の病気の影響でも
目に支障がでてしまいます。

3.目の使い過ぎが原因となる場合

目を使うパソコン作業や
細かい文字を見る作業などによって
目が疲れたり、
暗い場所などで作業をしていて
目が疲れることもあります。
またシックハウス症候群の影響で
目に支障が出るケースもあります。

4.ストレスによるもの

詳しい原因は分かっていませんが、
ストレスが原因で
目に疲れが出るケースもあります。
大抵の場合、
複数の原因が交じり合って
目の疲れへと繋がるケースがほとんどです。

眼精疲労に対する治療法は
その原因が何であるかによって
変わってきます。

目の病気が原因であれば
目の疲れを緩和する処置はとりつつも、
目の病気自体の治療を行う必要があります。

また目以外の病気が原因の場合は
それを治す治療が必要です。
つまり眼科の取り扱いでは
なくなるでしょう。

目の使い過ぎなどが
原因となっている場合、
ビタミンB12を点眼する治療や
眼を温めたり冷やすことで
疲れを取るという治療が施されます。
ただ使い過ぎの場合は
目を休めるという対処が
同時に必要となります。

ストレスが原因の場合は
ストレスを解消させる工夫をしたり、
うつなどが潜んでいる場合は、
カウンセリングなども用いられます。
眼精疲労の症状は
長引くことが多い為、
日頃からのケアをすることはもちろん
放置せずに治療を続けることが大切です、