ぎっくり腰の症状とその原因、治療方法
今回は何気ない動作で
急激な痛みが走り
動けなくなることから
「魔女の一撃」という異名を持つ
ぎっくり腰について見ていきましょう。
症状の程度にも個人差があることから
軽いぎっくり腰を起こしているのに
気付いていない人も多いものです。
ぎっくり腰の症状と原因、
治療法についてお届けします。
ぎっくり腰の症状とは?
ぎっくり腰の症状と言って
まず思いつくのが「動けなくなる」
ということでしょう。
その他にもある
ぎっくり腰の症状について
以下にご紹介します。
・ゴミ箱にごみを捨てようとして
腰を前に曲げた時、腰に痛みが走った
・くしゃみをした瞬間に腰が痛んだ
・物を取ろうと身体を捻った時に
腰がぴきっとなった
具体的には腰に強い痛みが走るのが
主な症状ですが、
同時に熱を持つのも特徴です。
触ってみると分かるのですが、
他の部位と比べて熱っぽく、
時に腫れたり、
赤くなることもあります。
これは急激に腰の筋肉や関節、
もしくは関節を守っている靭帯を
傷めたことが原因で炎症が起こる為です。
この結果、最悪寝返りが打てない、
座った状態から立ち上がれないといった
強い痛みを発します。
またそれほど強い痛みではなくとも
動作が制限される、
いつもできることが出来ない、
身体を動かすのに
鈍い痛みが続く
という傾向が強くなります。
ぎっくり腰の原因は?
ではぎっくり腰の原因について
見ていきましょう。
上記でご紹介した通り、
非常に何気ない動作で
ぎっくり腰は起こります。
何も重い荷物を持ち上げた時になる
というのでもありません。
つまりぎっくり腰が起こる人の腰の状態は、
症状が起こる前にすでに悪化傾向にある
ということが言えます。
それがふとした動作をした時に
耐え切れなくなり
ぎっくり腰となっているのです。
ちなみにぎっくり腰というのは
正式な病名ではありません。
急な痛みを伴う腰の症状を総称して
こう呼んでいるのです。
原因としては
筋肉内の小さな繊維に
傷がついたことだったり、
関節が炎症を起こしたことだったり、
靭帯が伸ばされることなど
実に様々です。
なかには
腰の背骨の間にある椎間板が
急激に飛び出したことによる痛みの場合も
あります。
その為、自己判断せず
まずは原因が何かを
しっかりと解明してもらう必要があります。
また痛みが強い時に
無理して動くのは得策ではありません。
痛みをかばって
別の部分を傷める可能性もあるので
注意が必要です。
ぎっくり腰における一般的な治療方法
最後にぎっくり腰の際に
取られる治療方法について
お話していく前に、
病院や接骨院などに行く前に
まず行ってほしい処置を2つご紹介しましょう。
1つ目は
炎症を抑えるために
患部を冷やすことです。
良く温める方がいいのか
冷やす方がいいのか
という質問を受けますが、
炎症が起きている時は
それを鎮めるのが先決です。
その為、氷のうなどに氷とお水を入れて
患部に当て
20分冷やして10分休むのを1セットで
2~3回行いましょう。
2つ目は固定することです。
無理をして動かすと
炎症を強めたり
症状が悪化する恐れがある為、
コルセットや骨盤ベルトなどで
固定してあげてください。
出来れば上記の処置をした後に
治療を行うのがおすすめです。
炎症を取り除く超音波療法などを行ったり、
鍼灸で筋肉の緊張を取り除くなどした後、
テーピングを用いて
筋肉をサポートする治療が行われます。
ぎっくり腰を起こした後はある程度、
治療頻度を上げて治療をしていくことが大切です。
また炎症があるうちは
お風呂などで腰を曲げる動作を
避けることが大切です。
シャワーなどで済ませるようにしましょう。
ぎっくり腰は
一度なると癖になると言われるのは、
実はきちんと治りきっていないから
また起こるのです。
痛みがなくなる=治るではないので、
一度しっかりと
治療を行っておくことが大切です。