普通のマッサージと鍼灸マッサージは同じ?違う?
街のあちこちで○分×円といったマッサージ店を多くみかけますが、
鍼灸マッサージで受けることが出来るものと同じなのでしょうか?
それとも金額が違うだけでしてくれることは同じなのでしょうか?
普通のマッサージと鍼灸マッサージの違いに着目していきましょう。
1.施術者の違い
まず1つ目の違いは、施術者の違いです。
街のマッサージ店で受けることが出来るマッサージ師の多くは
民間の独自の資格などは持っていても、国家資格は持っていません。
一方の鍼灸マッサージをする鍼灸師は、
国家資格である鍼灸師の資格を持っています。
前者の施術者の大半は身体の解剖学的な知識や医学的知識を持っていません。
一方の鍼灸マッサージは3年間勉強をして医学的知識を持っています。
2.考え方の違い
2つ目は、マッサージを行う際の考え方の違いが挙げられます。
街のマッサージ店の多くは、
こり固まった筋肉をほぐす
もしくはリンパや血液の流れを良くする
という点に着目してマッサージを行います。
一方の鍼灸マッサージにおいては、
あん摩という呼ばれ方をすることからも分かるように、
ツボ(経穴)、そして経路の流れに沿って刺激を行います。
また、前者は足や手先から心臓に血液を戻すという考え方を持っていますが、
後者は末端に向かって遠心性の刺激を加えていきます。
そして刺激を与える部位は、筋肉や血液というよりも、
循環器系、神経系、内臓などに対してアプローチをしているのです。
このように両者には考え方にも大きな違いが見られます。
3.鍼灸マッサージが得意とする分野
鍼灸マッサージは肩こりや腰痛、膝痛、頭痛、
ひいては歯の痛みなどに効果的だとされますが、
得意としているのはそれだけではありません。
自律神経系の下痢や消化不良や胃痛といった消化器系の異常、
身体や顔のほてり、
不眠や冷えなどにも有効だということが分かっています。
病院などどこにいってもなかなか良くならないそんな症状にお悩みの際は、
鍼灸マッサージを受けてみるのも有効な選択肢の1つだと言えます。