ムチ打ちで感じる肩の痛みの正体は?
交通事故にあい、
その時はそこまで大きな症状がなかったと安心していても、
10日、そして2週間と時間が立つにつれ、
何とも言えない肩の違和感に悩まされることがあります。
当院にもこのような症状でお越しになられる方が多くいらっしゃいます。
そこで今回はムチ打ちで感じる肩の痛みの正体
についてお話していこうと思います。
ムチ打ちで感じる肩の痛みは検査に無反応
ずんやりと感じる痛みや重さという非常に不快な症状を感じるムチ打ちですが、
これらの原因を調べようと検査を行っても基本的に反応は出ません。
レントゲンでも異常なし、MRIでも異常なしという結果が出てしまい、
いったい自分の身体はどうなっているのだろうという不安感に駆られるものです。
しかし、ムチ打ちは骨や軟骨などレントゲンやMRIに
映る組織が損傷しているのではないだけで、
身体の中では確実に異常が起こっているのです。
特に筋肉や神経といったものの損傷は、
レントゲンでもMRIでも映らないため、
的確な治療がしづらいと考える病院も多いものです。
これらの症状に対し、当院では手技によって筋肉の異常やバランス、
筋力などを調べて行き不調の原因を探していきます。
そしてその不調部分に対して的確な施術を
行っていくようにしていますのでご安心ください。
ムチ打ちで感じる肩の痛みで多い症状は?
さてムチ打ちになった後に肩の痛みを感じる場合の多くが、
同時に首や背中にも痛みや重さ、違和感を訴えています。
この状態の時に考えられるのが
「頸椎捻挫(けいついねんざ)」という症状です。
少し専門的な話になりますが、
首の骨は7つの骨から成り立っており、
上は頭蓋骨という頭の骨に、下は胸椎という背骨に通じています。
そして頸椎の周辺にはさまざまな筋肉が付着しています。
首から後頭部に向かって、首から背骨に向かって、
そして首から肩や肩甲骨に向かってと様々な方向に付着している筋肉があり、
重い頭を支える首の骨を安定させているのです。
そしてそれらの筋肉の間には重要な神経が走行しています。
では、頸椎捻挫というのは
どのような状態が起こっているのかについてお話していきましょう。
ムチ打ちで大きく首が前後に振られると、
急激に筋肉や神経が伸ばされてしまいます。
そして筋肉にも大きな負荷がかかることはもちろん、
神経などが切れてしまう事もあります。
また、筋肉は関節部分に付着していることから、
関節が引っ張られてグラグラと不安定な状態になることもあるのです。
これらの状態が起こることで、
首が不安定になり肩に関連痛として痛みが出てしまうのです。
ムチ打ち症による頸椎捻挫は、交通事故の7~8割を占める病状ですが、
激痛と言うまでもないことから放置されやすい傾向になります。
ただ放置して治ることはありません。
かばった痛みがどんどんと別の部位にまで負担をもたらし、
背中の痛みや頭痛と不調部分を増やしてしまうため、
出来るだけ早い治療が必要です。
また首は起きている限り使う部位であることから、
家事や仕事をしている時にも負荷がかかる部位です。
まだ大丈夫と放置せずにまずはご相談くださいね。