ムチ打ちで整形外科を受診するメリットとデメリット
交通事故で負うケガの中でも上位に入るムチ打ちの治療において、
ひとまず皆さんが訪れるのが整形外科でしょう。
今回は、整形外科でムチ打ちを受診することの
メリットとデメリットを考えていきましょう。
ムチ打ちで整形外科を受診するメリット
整形外科を交通事故後に訪れることで得られるメリットは、
レントゲンやMRIといった検査機器が充実していることです。
その為、検査を行うことで
骨や軟骨に異常がないかという外的損傷を明確に調べることが出来るのです。
中には骨が折れていなくても、圧迫骨折を起こしていたり、
骨にヒビが入ってしまっているケースもあります。
ただヒビを調べる場合は、事故直後ではなく、
2~3日たった方がより明確に分かると言われます。
これは特にお年寄りに言われるケースです。
骨折であれば骨が折れていることはレントゲンですぐに分かりますが、
ヒビの場合見過ごしてしまう事もあるのです。
それはヒビのレントゲン判断には、
事故にあった後、
骨が修復されようとするときに肥大化してきた状態で判断されるためです。
整形外科では診断書の発行が可
交通事故において整形外科をひとまず受診することが重要視されるのは、
診断書を出してもらえるからです。
事故によって身体がどういう状態になっており、
全治どのぐらい必要なのかという診断書をもって、
保険処理に必要な症状確定がなされます。
そこで、病院で医師に診断をしてもらい、
かつ診断書を作成してもらう事が必要になるのです。
例えば骨には異常がないけれど、
首が痛いなどの症状の場合、
ムチ打ちという診断書を出してもらうことができます。
ムチ打ちで整形外科を受診するデメリット
整形外科は保険処理に必要な診断書を出してもらうのには非常に有効ですが、
実際に治療となるとなかなか厳しいものがあるのが現実です。
骨も折れておらず、
各種の検査でも明確に異常が発見できないムチ打ちの場合、
整形外科では一般的に次のような治療が施されます。
・首をホットパックなどで温める
・牽引治療を行う
そしてその後、湿布薬などが処方され様子を見るようになります。
ただ、ムチ打ちの場合、
筋肉や神経が傷ついていたり、
関節を守っている靭帯が引き伸ばされていることが多々ある為、
牽引を行うと逆効果になることもあります。
そういった意味で治療が長引くものの、
ムチ打ちによる痛みや不快感が軽快しない傾向にあるのです。
事故によるムチ打ちによる整形外科受診は、
事故の診断書を受け取れるというメリットはありますが、
治療の効果が表れにくいというデメリットがあります。